0人が本棚に入れています
本棚に追加
すぐ腰女が横に立った。
腰女に馴れる男達が続き、
肘男や足男は狩の良き相棒、
孕んでいる毛女も眉間女の娘だけれど肘男に従う。
八十人の部族が半分に分かれ、
力男の側で象を刺せるだけの槍を投げるのは五人、
女十九人、
乳呑み児二人、
歯の替らぬ子供四人を含む。
腰女は眉間女を罵りながら最も広いテントを奪い、
二派が怒目して後じさった。
力男達は翌日から幸先よく昼寝する海獣の一群に遭い満足の日、
未知の東行、
苔や下草の露を吸い残雪を袋に拾い渇きを鎮める。
白夜十日にして森ある地面を踏んだ。
氷雪山嶺を望みバイソンの群れが木の間をたゆたう。
最初のコメントを投稿しよう!