白い道

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 すぐ腰女が横に立った。 腰女に馴れる男達が続き、 肘男や足男は狩の良き相棒、 孕んでいる毛女も眉間女の娘だけれど肘男に従う。  八十人の部族が半分に分かれ、 力男の側で象を刺せるだけの槍を投げるのは五人、 女十九人、 乳呑み児二人、 歯の替らぬ子供四人を含む。 腰女は眉間女を罵りながら最も広いテントを奪い、 二派が怒目して後じさった。  力男達は翌日から幸先よく昼寝する海獣の一群に遭い満足の日、 未知の東行、 苔や下草の露を吸い残雪を袋に拾い渇きを鎮める。 白夜十日にして森ある地面を踏んだ。 氷雪山嶺を望みバイソンの群れが木の間をたゆたう。
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