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「なーに、そんな顔してるんですか?良くないことでも?」
「まぁ…はい……。土方さんはまだ?」
「んー…もうちょっとで帰ってくると思いますよ。」
鉢合わせなければいいけど…
山崎も変なことしてなければいいと思った。
でも、何故吉田稔麿が此処にいるのだろう。
一体、何をしに…
悪い予感しかしない。
「あ、帰ってきましたよ!」
沖田組長は屯所の門を指差した。
私は駆け出していた。
早く伝えなければ…
「玲か…。早かったな。」
「色々ありまして…」
私は副長のあとをついていった。
副長は部屋に着くなり煙管を噴かし始め、ドカッと座った。
「で、何が分かった?」
「私が屋根裏にいたところ、それに気付いた人物が一人。」
副長は目を丸くした。
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