第五章

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「なーに、そんな顔してるんですか?良くないことでも?」 「まぁ…はい……。土方さんはまだ?」 「んー…もうちょっとで帰ってくると思いますよ。」 鉢合わせなければいいけど… 山崎も変なことしてなければいいと思った。 でも、何故吉田稔麿が此処にいるのだろう。 一体、何をしに… 悪い予感しかしない。 「あ、帰ってきましたよ!」 沖田組長は屯所の門を指差した。 私は駆け出していた。 早く伝えなければ… 「玲か…。早かったな。」 「色々ありまして…」 私は副長のあとをついていった。 副長は部屋に着くなり煙管を噴かし始め、ドカッと座った。 「で、何が分かった?」 「私が屋根裏にいたところ、それに気付いた人物が一人。」 副長は目を丸くした。
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