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「私はこれで。」
「単独ですか?」
「はい。どうも人手が足りないから。動かないと。」
私は軽く一礼して部屋から出た。
私があっちこっち動いている間に夜が明けた。
「あ、玲。おはよ~」
「おはようございます、永倉組長。」
目を擦りながら歩いてきた。
まるで子どものようだ。
「ずっと、動いてたの~?大変だね、相変わらず。」
「まぁ、慣れました。それに忙しい方が良いんで…」
私は通り過ぎた。
そして、また監察方の部屋に顔を出した。
またさらに人数が減って二人。
しかもその二人の目の下には隈が出来ている。
「山崎さん、知りませんか……」
疲れきった声で私に尋ねてきた。
え…?
帰ってきてないのか…?
嫌な予感しかしなかった。
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