第五章

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「私はこれで。」 「単独ですか?」 「はい。どうも人手が足りないから。動かないと。」 私は軽く一礼して部屋から出た。 私があっちこっち動いている間に夜が明けた。 「あ、玲。おはよ~」 「おはようございます、永倉組長。」 目を擦りながら歩いてきた。 まるで子どものようだ。 「ずっと、動いてたの~?大変だね、相変わらず。」 「まぁ、慣れました。それに忙しい方が良いんで…」 私は通り過ぎた。 そして、また監察方の部屋に顔を出した。 またさらに人数が減って二人。 しかもその二人の目の下には隈が出来ている。 「山崎さん、知りませんか……」 疲れきった声で私に尋ねてきた。 え…? 帰ってきてないのか…? 嫌な予感しかしなかった。
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