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私は舌打ちをして吉田を睨み付けた。
「間者を送り、芹沢と新見を殺そうとしたのはお前か?どうせ死ぬなら長州の手で殺そうと?」
「へぇ…。幕府の犬でも賢いのがいるもんだね。」
山崎の手足の拘束を外した。
せめて、こいつだけは逃がす。
この状態で此処にいられても邪魔なだけ。
誰かが報告に行かなければ意味がない。
「山崎、走れるな…?」
「玲…?」
私はクナイを取り出した。
それを見た吉田は刀を抜き、構えた。
そして、二人同時に地を蹴った。
「玲!!」
「お仲間が呼んでるよ?」
キリキリとぶつかり合う刀とクナイ。
吉田は余裕そうに笑みを浮かべる。
「うるさいな……。早く…行け!」
私は後ろへと跳んだ。
それに追い討ちをかけるように吉田は突っ込んでくる。
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