第六章

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  ガシャンッ___ 「玲ちゃん!?どないしたん!」 私は台所に姿を現した。 心配そうに駆け寄ってきたのはお琴さんだった。 手をかけたところに皿が置いてあり、それが滑り落ちて割れてしまったのだ。 申し訳ないことをした… 「山崎は…?」 「さっき帰ってきて、手当てを受けとる。それより、玲ちゃんの方が酷いやろ…」 翠が余計なことさえしなければ… もう少し傷は少なかった。 それより、視界が歪む… 「お琴さん、どうしたの……って玲!」 そこに入ってきたのは藤堂組長だった。 まさか此処に来るなんて… 私は立ち上がろうとしたが上手く力が入らない。 「玲!そんなことしたら駄目だって。」 え…? 何を……! 藤堂組長は私を抱き上げた。 「お琴さん、水汲んで玲の部屋に持ってきてもらってもいいですか?あと、晒を沢山!」 「分かったで!」 私は抵抗出来ずに運ばれた。
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