2人が本棚に入れています
本棚に追加
この時期ともなると普通は軽口を叩く余裕などなく、皆席に座って勉強していた。
僕の席は教卓に向かって一番右側の列の真ん中辺りで、壁が友達さ☆
何故か僕は席替えすると必ず人より近くに無機質の物体がある場所に移転する。ロッカーしかり、壁しかり。
席について、とりあえずやることがないので、隣の吉野くんへと話しかけた。
「コンニチワー。ハウアーユー」
「…えっ、俺?しかも何故に外国人風!?」
「オー、アイムファインテンキュー」
「スルーすんなよ」
「ごめん、わりぃ。ちょっとうざったいハエを○メ○メハで撃ち落として優越感に浸っていたわ。」
「力の差が理不尽レベルwwというかいままで話しかけて来なかったのにいきなりどうした?」
「ふっ…主人公(ヒーロー)は遅れて登場するもんだろ?」
「時と場合を間違えなければかっこいいと思うなそれ。」
「ノリいいなお前。」
「むしろ前までの刺々しい君が信じられなかったよ。」
そんなに近寄りがたかったですかね?
最初のコメントを投稿しよう!