第1章

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「福島(?)さんも意外な趣味持ってそうだよね。というかBLの一件でもう腐女子にしか見えなくなってきた。家帰ってから『腐、腐、腐…』とか含み笑いしてそうだよな。」 「いや、私はいつも控えめな淑女として父親でじっけ…ゲフンゲフン父親に関節技とかの習得を手伝ってもらったり化学の実験を協力してもらったりしてるね。あと私の名前は福山ね、島じゃないよ。」 「俺の趣味なんか子供のいたずらに思えるほど残虐な習慣だな。あと自分の産みの親を大切にしろww」 福山(笑)さんの父親に黙祷 おっと、ミスったミスった(笑) 「だってうちの父親ストーカーだし…毎日私の部屋の物とかが帰ってくる度少しずつ動いてるから。」 前言撤回。ファーザー腐れ死ね。 「まあ冗談だけどww」 「おい。俺の気持ち返せ。」 「それより本山くんが人を配慮できるってことに驚きだね。」 「俺はお前の中でどんな評価されてんだよ。」 「非常識でいじり甲斐のあるドM(笑)」 「ファッーー♂」 「あ、そろそろ一時間目の授業だ。じゃあねー。」 そういって福山さんは席へ戻っていった。 「お、おう。」 てかスルーされたよ。 福山さんが去ると、今度は物珍し気に俺の会話を聞いていた吉野が声をかけてきた。 「おい本山、お前いつの間に福山と仲良くなったんだ?前まで名前すら知らない様子だったのに。」 さっきまで名前間違えてましたはい。 「昨日電車で会ってから勝手に来て勝手にアドバイスするようになってるんだ。」 「ほう。てことはある意味お前の人生相談なわけだな。さっき話しかけてきたのは福山に言われたからか?」 「タイミングは自分で決めさせてもらったから、同性との交流に慣れるために取っ付きやすい吉野くんを選んだんだと思う 。俺もきっかけがほしかったし。」 「んーなんか嫌だがまあいいか。それと『くん』付け止めろ。眉間とか背筋とかむず痒くなる。」 「あ、それならさっき蚊が血を吸ってってたよ。」 「まじか」 そういって吉野は背中に手を伸ばした。 「嘘だよ。」 「おいww」 少しは疑えよww スイーツ(笑)
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