その1 再び蘇るかませ

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朝礼後… 「聞きそびれたけど何で置いて行ったのさ!」 担任が去った後即座に裕也が俺の元にやってくる。 朝からウザいやつだな…。 「ああん? 雛形を置いて帰ったお前にそういわれる筋合いはねえよ」 馬鹿の相手は疲れるんだぞ? 異性で2人っきりだったのに面白エピソードの1つも起きなかったしな。 「雛形さん課題終わらなかったみたいだけど真一と遊んでたの?」 「遊んでねえよ毒ぜ「真一?」…あ、絢 俺なりにまじめに頑張ったぞ」 俺に毒舌と呼ばれ凄い形相になる絢。 あ、今更だけど毒舌=羽藤絢な。メタいこと言えばP519くらいで名前変更イベントが起こってたんだ。 何故前章で説明してたのに再びしてるかって? 俺が忘れたからさ(棒) はじめの頃と違い俺に対して割と好感度が高いのか知らんが、俺が前通り毒舌と呼ぼうものなら凄い顔で怒りだす。 ・・・だがそれはそれとしてお前も俺を置いて帰ったこと根に思ってるからな? 「ふーん…で、雛形さんどのくらい終わったんだっけ?」 「まだ二割くらい終わってないわ」 「「「「・・・・・・」」」」 俺の返答が何故か不満だったのか雛形に振る毒…絢。 雛形は徹夜テンションが戻らないのか何故か元気に返答する。 「そ、そういえば雷香! 真奈が新しいバイト始めたんだってね!」 一瞬謎の空気が流れたからか、変えようと裕也がまだ眠そうな雷香君に振る。 …妹のことなんだから俺に聞くよな普通。何故だ? 「んとー…書店だったっけ? 眼鏡…大学生…うっ頭が…」 そう答えると雷香君が何故か頭を抱えだす。 変な電波受信したのだろうか? 「……」 「どうしたのよ鳴ちゃん?」 雛形の声のする方を見ると、鳴も頭を抱えている。 え、電波受信したのかお前まで… 俺まで書店でバイトしてるなんて…ないない。 ・・・メタいな。
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