その1 再び蘇るかませ

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「ご馳走様 ありがとうございますお母さん」 「気にしなくていい 真君は裕といつも仲良くしてくれているからね」 裕也のお母さんのでっかいハンバーグたちすっごいうめえ…。 お母さんは年齢の割に若い…ということはないが、年老いてなお美人で、真奈のあこがれの存在だそうだ。 「ねえ真一 どうして真奈ちゃんご飯食べたんだろうね?」 俺の真ん前で食うところを見ていた裕也がそう問いかける。 そんなの成長期だからじゃねえの? 「何かの病気じゃないかい? 精神的な・・・ね」 事情を聞いたお母さんがそう呟く。 あいつが…? まさかな…。 「息子から聞いたが、君はもう少し妹さんを大切にしてあげるべきだ いいね?」 「…はい」 裕也がどう話したのか問い詰めたいところではあるが、飯の借りがある以上何も言えない。 俺は裕也とお母さんに礼を何度も言うと家に戻った。 「お帰りなさいご主人様」 「…そういやお前ついてこなかったな 真奈の見張りか?」 別に忘れていたわけではないからな? 外で絢に連絡している間に帰ってしまっていたようで途中まで気づかなかっただけだ。 葵は俺の言葉に頷き、奥の真奈を指さす。 「……大丈夫だってば 兄さんには関係ないんだからね」 真奈はブー垂れている。 一見おかしなところは見られない。 こいつは大体変なノリだからな。 しかし…ん? こいつの体もしかして… 「真奈…お前…「何?」…いや、なんでもない」 …葵、お母さん…いや、何も言うまい。 真奈の名誉のために…な。 しかし真奈は俺の視線の先を見て察したようでどこか恥ずかしそうに話し出す。 「なんで兄さんわかんの…? 家族だからっていくらなんでもエッチだよ~…」 「?? 妹様がどうかしたんですか?」 「…胸が成長した」
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