13人が本棚に入れています
本棚に追加
/94ページ
side 真奈 今日の昼休みのお話
「あ、巫女さん!」
氷波ちゃんに連れられて食堂に来たボクは、(弁当を持ってきてるのに)氷波ちゃんの席とりのため座っていたところ同じ境遇らしい巫女さんを発見した。
『何でか分かんないけど周り開いてるなぁ…』
巫女さんはどこぞの二次元キャラのような可愛らしさでボクのクラスでも非常に有名な先輩だ。
それなのに周りに人が集まらないということは…
『兄さん辺りが何かしたんだろうね』
裕也君の時といい一体何が目的なんだろうねぇ。
口では色々言ってるけれど実際優しいよねー。
ツンデレかよー
「あ、木崎さんこんにちは 栗原さん待ちかな? 周り開いてるからおいでよ」
「うん、ありがと!」
巫女さんは基本(兄さん以外には)親切で、本当にいい人です。最近は兄さんにも優しいみたいだけどね。
一体兄さんはこの人に何を言ったのだろうね? そうじゃなきゃこうならないと思うし
「ねぇ木崎さん 私今気づいたことがあるんだ」
座ってすぐに巫女さんがボクの目を見ずにそう話す。
うん? 一体何を気づいたんだろ…
この人たまーに変なこと言うからちょっと怖いかも。
「どうしたの? 裕也君たちについてかな? それともボク?」
「うん…木崎さんについてなんだけど…」
声のトーンが下がる。
う…怖いなぁ…。なんか変わったことあったかな…?
巫女さんは申し訳なさそうに、かつ悲しげに口を開く。
「…胸大きくなってない」
「え?」
side out
最初のコメントを投稿しよう!