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次の日・・・・
「おい、お前らうちの生徒間交流制度について知ってるか?」
あれから何か羞恥心に苛まれたので、葵を部屋にほっぽりだしそのまま寝た。
そのせいで損ねた葵の機嫌を取りつつ学校へ向かった…が相変わらず夏休みの習慣が取れてないのか絢以外またもや遅刻ギリギリだった。
その日の朝礼中にわが担任がそのように切り出した。
何だその制度は。聞いたことあるような…思い出せんな。
隣に席替えしてきた裕也に聞いてみた。
裕也は自信なさげに話し出す。
「たぶん先生が言ってるのは付属間生徒交換編入制度じゃないかな?」
「いや、ごめんよくわからん」
意味は何となく掴めたが、そんな長ったらしい名前ではなかったと思う。
要するに付属校間で生徒を別の学校に送ったり送られてきたりする制度なのだろう。
確か一学期の始めの方で校長か誰かが言ってた気がする。
対象は高校二年生だから覚えてたのかもな。
担任が言うには、どうやらこのクラスの武宗とかいうモブの女が別の県の付属校へ行ったらしい。
俺は知らんが、モブの人が先生に頼み込んで見事交換生になったのだとか。よかったねモブ山さん。
「で、今日からこのクラスに編入する生徒が廊下に立っている」
その言い方だと誤解されねえか?
横を見てみると裕也も苦笑いしている。
裕也を見て思ったが…ついに新ハーレム候補が来たのか?
今までのハーレム候補は真奈も雛形も裕也に対して恋心を抱いてないからな…
絢や栗原は恋はしているものの遠慮がちで意志が弱いからな。
もっとデートに誘ってあげれば面白いのに…
「それじゃ紹介も面倒だしさっさと入ってきてくれるか」
まぁ多分新たな女の子が来て裕也とフラグを立てるんだろう。
俺は期待してるぜ。
ガラガラ~
扉を開けて入ってきたのは…
白い髪に大きな胸
おめめぱっちりで愛くるしい顔
俺らと似たようで少し違う制服に身を包んでいるのは…
「みなさんはじめまして隣町から引っ越してきた遠世鈴音です」
「おい、いろいろおかしい」
余りの驚きに思わずツッコんでしまう。
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