その1 再び蘇るかませ

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担任の『あとは若い者たちだけでやってくれ。俺は寝る。』の言葉の後、教卓で唖然としている遠世の元にクラスの奴ら(男子多め)が向かって行く。 俺は恥ずかしそうに一人一人の質問に答えている遠世を見ながら、固まっている。 …なんでいるんだあいつ? 「昨日話し合った結果ですよご主人様」 俺の真後ろから守護霊がそう答えた。 何故葵がついてきているのかは…部屋から閉め出したお詫びのつもりだ。 まぁ昨日みたいにいないことの方が珍しいので実質お詫びの体を為していないんだが。 「し、真一! あ、あれ鈴音だよね…!? なんでいるの!?」 「おい、それは遠世に失礼だろ? つかいるの知ってたのか?」 「知ってるよ! 逆に何で知らないと思ってたのさ」 「ね、ねえ真一…遠世さんが来ること知ってたの?」 俺の記憶ではニアミスはしてたが遠世は裕也に名乗って無かった気がするんだが… そんなことをのたまわっている裕也に続いて絢が話しかけてきた。 知ってたらこんなことにならんよ。 「知らん俺も驚いてる …ん? どうした雛形?」 俺の真後ろにいる雛形もさっきの俺のように硬直している。 確か雛形も遠世のこと知ってたんだったな。 「ええ!? な、何よ真一君」 雛形は俺の言葉にビクッとなる。 いや、お前こそ何があった? 「お前の金髪もいかしてるぞ?」 「別に髪の色関係ないからね!?」 このクラスの大半が黒及び茶色の中、雛形のみ金髪なため割と目立つ。 雷香君は黒染めした。何でだろう 「…あの子って真一君g「今それ関係ないだろ…」」 俺の友人は皆知ってるとはいえ言われるのは恥ずかしいんだよ…。 どこでうなぎさんが聞いてるかもしれんし ~一年のとあるクラス~ 「!!  今うなぎさんを呼ぶ声が!」 「んなわけねえだろ糞猫 ほら、宿題見せろよ」 「リ、リンちゃん口調怖いよ!? うなぎさん何かしたのかな?」 「ボクが思うにうなぎさんがリンちゃんの弁当勝手に食べたからじゃないかな」
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