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朝礼後、遠世の元に集うクラスメーツを見ながら、俺は遠世がここにいることについて未だに呑み込めないでいる。
…あいつ何で来たんだ?
そんなことを考えていると再び雛形が話しかけてきた。
「真一君は行かないの?」
「あんなみっともない真似できるかよ」
何故か他のクラスの連中まで混じって、遠世の周辺はすごいことになっている。
因みに遠世はまだどこに座るかさえ知らないだろう。
…助けるべきなのか?
「真一 すっごく話したそうだね」
「私も真一も夏休み中会ったんだけどね」
「あ、僕も会ったよ あれ?絢もいたよね?」
「…そうだったっけ?」
「「・・・・・・・?」」
首を傾げる二人を横目に俺はあの群衆が消えることを切に願っていた。
…なんで今になってこんな気分になるんだろうな。
「おはよう」
「お、おはようございまーす」
一限目が始まるや否や後ろからそんな声がする。
結局遠世は教卓の真ん前になった。
…こういう時テンプレなら裕也の横になったりするんだけどな。
いや、今回に限ってはそうでなくてよかったのか…?
わからん。
「じゃあこの問題を…転入生にやってもらおうか」
「わかりません」
「!?」
…この部分いるのか?
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