その1 再び蘇るかませ

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その後元気になったのか、『バイバイ!』と笑顔でサヨナラしてきた。 うん、かわいい。 その後無事に家に帰ってきたのだが… 「なんでうなぎさんがうちにいるんだ!? 真奈はどこ行ったんだ?」 「部活サボって帰ったセンパイを叱るよう焔ちゃんに言われたんですよー」 一回サボったくらいで怒られるって部ラックだな。 あとお前うちの部長をちゃん付けで呼ぶって…命知らずだな。 「…なんで嫌そうな顔してるんですか 傷つくんですけど」 「そんなシュンとされても俺は全く何も感じないぞ」 この女は運転手こと殺人鬼の狂木同様何を考えているのか分からないからな…。 真奈にもよく気を付けておけと言っておかないとな。 「あ、真奈リンは隣のイケメン君のご飯を作ってあげてるそうですよ」 「へえ… なあ、うなぎさん、あの2人もしかして付き合ってるのか?」 夏休みの後半は色々あって妙な世界に飛ばされてたからな。 俺のいない間に何があったのかすごく気になるんだが… 俺の言葉にうなぎさんは珍しく目を点にして… 「いや、ナイナイ! そんなわけないじゃないですか!」 「…そこまで否定されると逆に怪しいんだが」 過剰に拒否反応を示すうなぎさんが全く信用できない… 元から信用してないけどな。 「それはそうとお前なんで昼休みうちのクラスにいたんだ?」 うなぎさんが萌やし丼を食うのを差し置きうちのクラスにいたのがどうも信じられない。 そのおかげで遠世の周りが静かになったのはありがたかったけどな。 俺の言葉にうなぎさんは『あーそんなこともありましたね』と昼の話なのに昔のことのような反応をする。 「私のクラスはセンパイのクラスの真上なんですけど、朝からうるさくてイライラしていたんでその鬱憤晴らしですよ」 「…す、すまんな」 「え? なんでセンパイが謝るんですか?」 そこまで騒音被害が出ているならさっさと遠世を引き取るべきだったな。 無視してたけどあいつ俺らの方チラチラ見てたし…面白かったから無視してたけど。 うなぎさんは俺が謎の苦笑をしていたからか、話題を変える。 「あ、センパイ そういえば青葉の糞野郎が出没したらしいですよ」
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