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うなぎさんの言う青葉とは確か一学期にうちの学校を放火したり裕也をボコった犯罪者だったっけか。
その後も平穏に暮らしていると聞いて何度通報しようかと思ったが…まだ生きていたとはな。
「確かボスってあの大学に在籍してるんだしいるのはおかしくないだろ」
「あの人彼女連れて旅行に行ってたんですよ 本当リア充ってやなやつですね」
そう言って不貞腐れた顔をするうなぎさん。
確か本人曰く大学では地位が低く、小学生にすら舐められていると真奈が言っていたな。
その小学生と真奈は仲が良かったらしいがなんて名前だっけ?
まぁいいか。俺ロリコンじゃねえし。
「なぁ、真奈と仲が良かった小学生の名前なんて言ったっけ?」
「なんでそんな人うなぎさんが知ってると思ったんですか…? 流石に交友関係全部知ってるわけじゃないですし」
他に話すこともなかったので聞いてみたが、どうやら知らないようだ。
いや、うなぎさんも大学に行ったことがあるらしいし狂木と知り合いなんだから知らないはずはないんだろうが…
「あ、小学生・・・って数陽ちゃんのことですか? 真奈リンのメル友の あの子中学生ですけどね」
「何で知ってるのお前…怖いぞ」
友人の名前を知っていることじゃなく何故メル友なのを知ってる?
・・・考えないでおこう。
うなぎさんといるのはやっぱり危険だなと思いなおしていると…
”ガチャ”っと扉が開き、
「ただいまうなぎさん あ、兄さん帰ってたんだ」
「おかえり真奈リン!」
「俺が後かよ…ってそんなことよりだ」
「どうしたの兄さん?」
そう言って首を傾げる真奈。
その動きに従って、以前より伸びた髪が目に付く。
…割と重要なことを忘れていたな俺。
「お前裕也のことどうでもいいのか? 最近全く絡んでないみたいだが」
「今このタイミングで聞くことじゃないと思うんだけど…」
いや、だって前作でヤンデレ担当だったし…
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