真奈の素敵な学園生活(?)

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「そうなんだ…ま、まあ確かにセンパイは目つき悪いけどさあ…」 今度はちゃんと理解理解したみたいだ。 でもうなぎさんは、どこか不満…というか何か言いたげな顔をしている。 何か文句でもあるのかな! ボクだって高校生なのに家計の心配なんてしたくはないんだけどね… 「真奈リンさ…確かご両親亡くなっているらしいけどその辺法律でどうなってるの? 遺産入ったんだよね?」 「そこは聞いちゃダメだよ… 一応学費は免除してもらってるんだけどね」 実のところボクの両親が亡くなった時、あのままいくと親戚の家に引き取られそうだったんだよね…。 父方の伯父さんも母方の叔母さんも言えば引き取られただろうね。 でも、あの家は少々複雑すぎて…それに木崎本家はともかく糞包帯女の家には死んでも行きたくないもん。 「そういえば隣の変身男には話したの? あそこの家って白崎せんせーに養われてるんだよね?」 「へ、変身男… 雷ちゃんもうなぎさんにはそんな呼ばれ方されたくないんじゃないかなー」 お隣さんこと十六夜雷香はついこの間までうちに居候していた男の娘だ。 よくわからないけど女の子になっちゃう力があるみたい。 で、うなぎさんはといえば…何度も言うけどよく分からない。 兄さん曰く『こいつ何十年経っても姿変わらなったぞ』ということらしい。 その時の兄さんの顔はかつて見たことがないほど疲れ切った顔だったんだけど… 知らない間に兄さんに何があったんだろう?何十年後? まあ今はいいや。 「雷ちゃんからは少しだけ恵んでもらってるよ その代わりご飯を作ってあげているんだ」 「…通い妻かよ「ああん? 何か言ったか猫耳…?」口悪!? 真奈リン急にどうしたの!?」 おっと…うっかり口が悪くなっちゃった。 てか脱線しすぎでしょさっきから。
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