プロローグですらないなにか

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俺の家にやってきたのは我が幼馴染こと主人公補正に恵まれているが活躍の機会が皆無な黒井裕也と、ゆかいな仲間たちであった。 裕也は俺の面倒くさそうな表情に苦笑いをしている。 …そんな姿すらイケメンに感じさせてしまうのは一種の才能なのかもしれない。 っと、俺はそのイケメンの横にいる二人がプルプルしているのに気が付く。 今日のおやつはプリンにでもしようか。 「「ひどくない(ですか)!?」」 …ゆかいな仲間たちに突っ込まれたのでしっかり紹介しておこう。 後で拗ねられると裕也が面倒くさいしな。 まず一人目は栗色の髪を持つ後輩の栗原氷波。 裕也のハーレム候補だ。実は夏休み中二度告白されたそうな…当然断ったらしい。 そしてもう一人は某博麗の巫女のような見た目の同級生の羽藤絢。前までは俺に毒を吐く害悪な存在だったが、色々あって仲直りした。 古くから伝わる神社の傍系で、本流は間宮家。 「…これでいいか?」 「真一はさっきから何をブツブツ言っているのかな?」 俺の言葉に返事したのは女性陣でなく、裕也だった。 うっさい。お前には関係ないんだよ。 「ま、三人ともとりあえず中に入ってくれ 雛形は便所だ」 「先輩…事実でも言ったらダメなことぐらい分かりますよね?」 「雛形さんがこちらを睨んでるね」 毒舌…じゃなくて絢が廊下の奥の方にある客間を指さす。 そこには恨めしそうな目でこちらを見る金髪の姿が………すまん、悪かった。 「なぁ雛形…お前何で三人も呼んだ?」 こう言ったものの雛形は一度しか電話しておらず、人数に関連するようなことを言ってなかったことに気付く。 ま、どうせ相手は裕也だろうな。家が裕也の隣である栗原ならともかく絢に電話したのなら一人で来そうだ。 「多い方が楽しいと思いますよ それより何しますか先輩?」 「何故俺に聞くんだ…そういえば雛形お前宿題終わったのか?」 栗原に振られてとりあえず実はお馬鹿な雛形に振り返す。 去年の状況を見る限りこいつはまだ… 「え!? あ…うん  終わってないのよね…」 宿題終わってないんだ…。
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