真奈の素敵な学園生活(?)

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「…何か不快なことを考えているようですが、違います」 「むしろそれ以外に何があるんだよ」 既に卒業した変人集団のメンツなんて青葉や狂木とかと同レベルだろ? まともな発想ができる人物には見えんが…胡散臭い顔しているし。 「狂木言亡や青葉のことは謝罪しますよ 僕がいればこの学校で事故なんて起こさせなかったのですが…」 「なに?」 悩ましげな表情を浮かべる胡散臭男に思わず言葉が漏れる。 その表情は少なくとも嘘の気配は感じられない…まぁ隠すくらいあの連中ならよういだろうが。 ・・・まあ判断がつかないし今は信じておくか。 「僕自身周りと考え方が違うということは認めますが、極力一般人とは関わらない方針をしていましたから…」 「つまりどういうことだ?」 いきなりそんなこと言われても何のことについて言っているのかよく分かんねえんだが? まあどうせ『僕はあいつらとは違う』とでも言いたいのだろう。 「…あの人たちも元はまともな人間だったんですよ」 「」 絶句。 「………は?」 俺の家族やその他もろもろを殺害した人物に正気なんて始めからないだろう。 世紀末の漢のように愛ゆえに悲しみを背負ったのだろうか?迷惑なんでやめてください 「まぁ、言っても信じないですよね さて、暗い話はここまでにしましょう 授業も始まりますし」 そういって教室を出る実習生。 こいつ何でここに・・・? いや、そんなことはどうでもいい。 急にシリアスなこと言われてもついていけないんだが…それより黄緑どこだ? あいつらに言った手前何もせずに戻るのもな… 『あの人何でここに?』 『さっきまでいなかったよな…』 う…なんか視線が痛いな。 本当にあの男俺の気配を消していたのか… 『かいちょー遅刻ごまかしてくれないかな』 『…知らないですよ ていうか名前で呼んでください真奈さん』 実習生の言う通りもうチャイムもなるし戻るか。 何で遅れた真奈が上級生のクラスにいるのかわからんのだが…え、つかなんていったこいつ? 「戻ろう あと真奈は後で説教しないとな」 無駄足を踏んでしまったな…。 さて、どうしてくれようかあの黄緑
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