真奈の素敵な学園生活(?)

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気を取り直して 「先輩から聞いてそうですけどね…遠世先輩は裕也さんのことが好きだったんですよ」 「……あ、そうなんだ」 知ってるけど、今じゃ信じられないよね。 正直兄さんの方が今は好きっぽい気がするよね…だってあれ女の顔だよ? 「・・・・で家が火事になったり、自殺未遂を起こして行方不明になったんですよ!」 なんで時々敬語になるんだろう。 てか波乱万丈な生活送ってるんだねあの人…兄さんもどうしてそんな人好きになったんだろ? 面白そうだし言ってやろっと。 「へ? 先輩が昔告白したんですか?」 「そうだよ それでその後飛び降りたって聞いたよ」 そこだけ聞くと兄さんの告白で自殺未遂したみたいに聞こえるね。 やっぱり目が死んでるのがいかんのか? ボクはそれでもモテてたし結局裕也君が近くにいたからモテなかったんだろうね。 「・・・・・・・・」 あれ? 氷波ちゃんの様子が… 「・・・・・・・」 「・・・・・・・」 「・・・・・・・」 「・・・・・・先輩も好きな人いたんですね てっきり枯れてるのかと」 「長考してそれ!? ボクの兄さんを何だと思ってるの!?」 つい最近もえーりんに抱き付かれて鼻の下伸ばしてたけどさ…。 あと店長の胸見てたこともあったっけなあ… あ、うなぎさんの猫耳を揉んでたことも・・・・ 「うん、ごめん変態だわ兄さんは…」 「え!? 何でそんな疲れた表情してるの?」 昨日も葵ちゃんを見る目が怪しかったもんなぁ…。 ロリと巨乳と猫耳…犯罪犯さないよね兄さん? 「それはそうとどうする? ボクはこのまま晩御飯のおかずを買いに行くんだけど」 真琴さんが居候するから食費がかさむんだよね。 まぁお金は出してくれるらしいし、バイト掛け持ちしなくても良くなってうれしいけどさ。 「うーん…真奈ちゃんって今日はアルバイトってあるの?」 「アルよ!」 夕飯係は兄さんだけど、どうせ買いに行く時間はないだろうし行ってあげないとね。 …雷香ちゃんに行ってもらえば手間が減るんだけどなぁ。元に戻ったのかなあの人… 「…うん、じゃあ私もついて行くね!」 氷波ちゃんが仲間になった。
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