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「数陽たちがここにいる理由は西関曰く青葉が再びテロ行為を行おうとしているからっす」
知らない人名を出されてもボクにはさっぱり…
今時テロ行為をする人なんてあの殺人狂と包帯糞従妹くらいしか知らないなあ。
「さっぱりって顔しとるけど、依然妹はんの学校に来たことがあるんやで?」
関西さんが何故か心配そうな顔をして言う。
いや、別に度忘れしたわけじゃなくて本当に聞き覚えがないんだけどなぁ。
「後は雛形詠理はんと栗原氷波はん、羽藤絢はんをさらったこともあったはずやけど…覚えてないん?」
「・・・・・・・・・・・あ」
少し怒気のこもった声の関西さんに言われて思い出した。
そう言えば中間試験後に裕也君失踪事件(?)があって色々頑張った結果大学火災未遂事件を解決したことがあった気がする…
今になって思えばその時に関西さんに会ってたんだっけ?
なんで忘れてたんだろ…
「思い出したんすね 自分が殴り倒した相手を忘れるなんてうっかりさんっすね」
「え…殴った!?」
あれ…?
ボクそんなことしたんだっけ!?
確かに友人をさらって兄さんを危ない目に合わせたからぶっとばした覚えはあるけど…
というかテロってそのことだったの!?
再び前みたいなことをされるのはもううんざりだなあ…
「で、どういう対策を考えたの?」
この話を持ってきたらしい関西さんに聞いてみる。
元審問部員だからか今でもそのテロリストと連絡を取っているらしい。
ただ兄さん曰く持っている能力だと関西さんの方が非常に危険らしいけど…
怖いね。
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