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「「・・・・・・」」
「え…あれ…?」
ボクの言葉に何故か申し訳なさそうに黙る二人。
こう見えても二人はプリキュ…ではないけど、青葉とかいう人を大人しくさせることはできるはずだ。
数陽ちゃんと青葉が所属しているサークルのメンバーを何人か知っているけれど、少なくとも青葉に賛同しそうな人はいないはず。
・・・だからみんなで反対すれば止めてくれるんじゃないかなと思ったんだけどな。
「その…怒らないで聞いてほしいんやけど…」
「何? 他にも何かあるの?」
なんか背後から恐ろしい殺気がこちらに向けれられているけど今はシリアスなんだ。
多分店長も空気を読んでくれる…はず。
関西さんは誰もいない方を向きながら冷や汗をかきつつ…
「うちの部活の響がやられているっぽいんよね…ここ数日」
爆弾を投下した。
side out
side 数陽ちゃん
『うちの部活の響がやられているっぽいんよね…ここ数日』
木崎が来る前数陽は西関から事の顛末を聞いていたっす。
西関が”そのこと”に気付いたのは一昨日…西関と同じ部活に所属している天音響に会った時である。
何故か見ず知らずの女の子をどこからともなく連れてきて『うちの部に依頼が来たが、これは俺だけで解決する』と言いだしたのだ。
普段彼は一人で何かを行うことはなく、他の部のメンバーは違和感を感じる程度であったが、西関は依頼人の顔を見た時衝撃を覚えたのだとか。
何故ならその依頼人は………
「………………何故それを早く言わない」
「「!?」」
急に木崎の口から出てきた言葉に思わず驚いてしまう。
え、木崎なんでこんなに怒ってるんすか!?
「えっと…どうしたん妹はん? もしかして天音に会ったん…?」
「・・・・」
西関も同感なようで恐る恐る聞く。
木崎はその言葉に頷き、木崎の後ろに向かっていた死線をはるかに超える眼圧で西関を睨んだ。
「おい、なんで言わなかったんだ!!」
「ひぃ!?」
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