真奈の素敵な学園生活(?)

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こ、こんな木崎見たことないっす… いつもの優しい数陽のお姉さんな木崎に戻ってほしいっす。 「天音響が連れていた女は木崎真琴・・・ボクの従姉だよ 天音が操られていたということは真琴さんも操られてるんじゃないの?」 ほっ…数陽の思いが伝わったみたいっす。 まだ怖い顔をしているけど口調だけは元に戻ったみたいっすね。 それよりも今の発言は気になるっすね。 親戚がいるなんて初めて知ったっす。 …あ、祭黄焔も親戚だった。 「…え、彼女が妹はんの親戚? 詳しく話してもらえへん? それなら大丈夫、木崎は無事やで」 「確証はあるの?」 話が進んでるみたいっすけど数陽にはよくわからないっす。 そういえばさっき木崎に青葉の対策を考えろと言われてたっすね。 ・・・記憶を改ざんできる能力にどう対抗すればいいんすか? 無茶言わないでほしいっす。 side out side 真奈 ボクが怒った理由を当てられて内心ドキッとしたけど、それより確証だ。 ここの二人は操られるたまじゃないから言っていることに虚偽はないはず。 正直天然で何考えているかさっぱりわからない真琴さんが操られているかなんて確かめようがないんだよね。 「確証も何も…能力に抵抗あるやろあの一族なら」 「……それって木崎の?」 脳裏に浮かぶのは木崎の異名についてだ。 今時珍しい古来から続く特殊な家系で、鬼を裂くと書いて鬼裂(きざき)と呼ばれていたらしいね。 未だにそんな力が受け継がれているとは…まあ知ってたけどね。 てか一族だからってあの人が受け継いでいるとも思えないんだけど。 「まだ心配そうな顔してるやん そんなに心配なら後ろの七宮様に聞いたらどうや? てか何でここにいるんですか?」 「………知らずにきたの?」
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