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「あいつが探している人物?」
夏休み前に本人にあったが、俺からすれば結構前の話だしな…。
ああ、親の敵がどうとか言ってたような言ってなかったような。
「そう 元々舞灯は親を何者かに殺されてしまって友人である木崎家…ここの家に来ることになったんだ」
「なるほど 何でそんなことを知っているのかはさておき…誰なんだ? その相手というのは」
俺の両親も狂木言亡に殺されてしまったらしいし、そいつだろうか?
”らしい”というのは俺自身当時の記憶が曖昧で覚えていないからなのだが。
なんか七宮同様チートの白崎先生がしばらくの間蘇生してくれたとか真奈が言っていた気がするがどういう原理だったのだろう。
…舞灯ですら知っていたのに何で俺に知らされなかったのか本当に謎だな。
どうせ真奈を問いただしてものらりくらりと避けられるだけか…
「真一兄が考えている相手ではないよ そもそも彼らとは別件だし」
「何でそんなこと言いきれるんだ?」
葵みたいに一般大衆に姿の見えない存在を仲間にして調べさせたのか?
・・・あながちないとも言い切れんな。こいつの出自的に
すると雷香君は懐から一枚の紙を取り出し、俺に見せる。
…ん、何だこれ? 文字が書かれてるな。
ええと…”ここから先のことは文字にしたためたよ。声に出して読むとばれちゃうから注意だよ。”
誰にバレるんだ?
顔を上げると雷香君の方から無言の圧力がかかる。
まぁいいや…読もう。
”何故ぼくがこのことを知ることができたのか、それは白崎桜と杏さんの協力のお蔭だよ。といっても杏さんには本家木崎家の付近で聞き込みをしてもらった位で正直必要なかったんだけど…。”
おい…かわいそうだろ。
そういえば杏の奴元に戻ったんだっけ? 異能の暴走とか言って髪が黒くなってたっけ。
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