真奈の素敵な学園生活(?)

39/44
前へ
/94ページ
次へ
「さて、そろそろ俺は戻るかな… あんまり関わりすぎない方が良いぞ」 「うん」 黄緑やら真奈の様子が気になってきたので雷香君と別れることにする。 雷香君にあんな趣味があるとは思わなかったな… 「雷ちゃんと何話してたの?」 下へ降りると食事をちょうど終えたらしい真奈が尋ねてきた。 なんでそんなことが気になるのだろうか? ・・・黙っててもしょうがないし軽く話してやるか。 「ふぅん あの男の探し人ねぇ…」 真奈はすごくつまらなそうに聞いている。 というのもこいつは義理の弟である舞灯に色目を使われたりリコーダーをぺろぺろされた経験があるからだ。 思春期とはいえほどほどにしてほしいものである。 「兄さん、片瀬雨月という人とは関わらない方が良いよ」 真奈がぶっきらぼうにそう言いはなつ。 お前どんだけ嫌いなんだよ… 「…言っておくけど舞灯の探し人だからじゃないからね?」 「じゃあなんでなんだ? そいつが人殺しだからか?」 別に頼まれても探さないけどな。 碌でもないやつなのは間違いなさそうだし、関わるだけ損だろ。 「んー…まあそんな感じだね それより真琴さんは何してるのかな? トイレ?」 「お前………」 突然シリアスな顔をしたと思ったら…全くデリカシーのない妹である。 side 真奈 ボクの言葉に呆れたらしい兄さんは自室へ戻っていった。 兄さんの姿が見えなくなると思わず安堵のため息を吐いた。 全く雷ちゃんってば何でそんなこと調べてるのかな…。 「それにしても真琴さん本当どこにいったのやら『キャー!?』……そこね」 本当ここ最近イベントに事欠かないなあ… side out
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加