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数日後・・・
率直に言おう。
なんかここ最近真奈がおかしい。
「お、おーい! 真奈? 大丈夫か?」
「え、何の話? ボクはぼちぼちだよ?」
「………ならいいんだが」
「変な兄さんだなあ じゃあボクは数陽ちゃんと遊んでくるね!」
「あ、ああ…」
これが今朝の会話だ。
その後言葉通りなのかはしらんがすぐにどこかへ行ってしまった。
一見普通の会話に見えなくもないが、普段俺と同じで死んでいるあいつの目が輝いているのはどう考えてもおかしい。
うーむ・・・
最近遠世やら黄緑の転入で真奈のことをあまり気にしている余裕がなかったからな…
いや、それにしても目が輝くのはおかしいだろ!?
「あのー、真一さん…? さっきから何を悶えているんですか?」
「うお!? なんだ黄緑か…」
この女についてだが、俺の許嫁だと名乗ってきたため最初は変な奴だと思っていたのだが、特にアプローチをしてくることなくクラスの連中とも仲良くしているらしい。
雷香君の懸念事項は外れている…といいんだけどな。
・・・そういえば真奈が家にいる時こいつと結構おしゃべりしてるんだよな。
関わると碌なことにならんと思って気にしてなかったがなんか知ってるのではないか?
「え? あの子の目が輝いている理由…ですか? 私と話しているときは時々ああなりますよ?」
マジでか。
え、マジでか…?
「え、マジで?」
「真一さん!? 今まで見たこともないような顔になってますよ!?」
いや、俺とお前会ってそこまで経ってないから。
そんなことより…え、あいつずっと目が死んでるんじゃないの?
俺なんて裕也に話しかけた時たまに驚かれるくらいだぞ?
『うわ!? ゾンビかと思った!』とか幼馴染に言われた時は内心傷ついたわ…
ってそんなことはどうでもいいんだ。
目が死んでいるかどうかはこの際置いておこう。
真奈が最近おかしいと思う理由はまだある。
まあ目に比べればインパクトは少ないがな。
「え、最近真奈に話しかけられない? シスコンですか?」
何だとこの野郎(女だけど)
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