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俺が何度違うと説明しても黄緑は生暖かい視線をやめず、若干イラッと来た俺は黄緑を放置して手がかりになりそうな人を探すことにした。
家を出る前に『え、ちょっ・・・』と聞こえたが無視無視。
ここまでで真奈の知り合いに聞いても無駄ではないかと悟ったので、今度は数陽とやらの知り合いを探ることにした。
とはいえ手がかりはほぼゼロだけどな。
だって俺その子と殆ど接点ないし。
誰なら知ってるんだ・・・?
「というわけで天音、知ってるか?」
「まあね 知ってる人なら知ってるけど?」
記憶を振り絞って、なんか色々裏で暗躍してそうな人を片っ端から当たってみた結果、見事三番目で辺りを引いた。
え、最初と二番目は誰かって? うなぎさんと裕也だが何か。
今になって思えばうなぎさんは絶対知ってたんだろうな・・・
がらにもなく忙しそうだったから遠慮した。
「それよりさ・・・俺の昔話聞いて行かないか?」
「・・・何だよお前気持ち悪いなあ」
天音は何故か神妙な顔をしている。
絶対それ楽しい話じゃないだろ。
「まあ聞いて行きなよ 誰かに話したい気分だったんだ」
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(注)
伏線回収とかするつもりないです。
ええ、5年以上前の内容振り返って「あ、ここ回収してねえ」とか思ってないです。
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