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『は? 突然どうしたんだ?』
本当に突然のことだったのでそう聞き返す。
俺の心でも読んでいるのかと思い内心冷や汗をかいた。
『友達になってくれませんか!』
『お前廊下のど真ん中で何言ってるの!?』
聞き返したせいで再度大声で言われてしまい、『なんだなんだ』とこちらを見る目がたくさん感じられる。
これは何かの罰ゲームでもさせられているのか?
そう思ったものの小さな小学校だったため全く見知らぬ生徒は見渡す限り目の前の女の子しかいなかった。
『・・・なるほど 引っ越してきたばかりで友達がまだいないのか』
『うん・・・クラスのみんなあまり私と話したがらないみたいなんです・・・』
場所を変えて話を聞くと、この子は俺の二つ下らしく、中学年らしい。
『話は分かった でも何で俺に話しかけてきたの?』
年上だろうと年下だろうと構わないと思った俺だったが、男の子の友人を作ろうと思っていた俺は内心早く他の相手を探そうと思っていた。
可哀想だと思ったが正直どうでもよかったのだ。
『それは・・・
お、お兄さんが私と仲良くなってくれそうな気がしたからです・・・』
どうしよう・・・すごく良心が痛むんだけど・・・。
う、ううむ・・・
『え、ええとだな・・・俺の妹を紹介するからそっちに話せばいいと思うよ?』
『ほ、本当ですか!? あ・・・でも、まずはお兄さんとお友達になりたいです』
上目づかいでこちらを見る女の子に恋には落ちずとも戸惑ってしまう。
何で? この子俺に気でもあるのかと思ってしまうのも無理はない。
だがよく思いだしてほしい。
俺は小さいときであっても目が死んでいると言われるくらいには目つきやら目の色がおかしいらしい。
誰が好き好んで俺と一緒にいたがるのか。
そんなのは同じく変人である裕也くらいしかいないだろう。
もし本心で言ってくれているとしてもだ、俺とこの子が一緒にいればいじめられたりしないか、と。
そんなことが脳裏に浮かんでいた俺は
『悪いな・・・気持ちはすごくうれしいが 俺は女の子と友達になれないんだ』
と言った。
ひどいとは思ったが、これで少しは諦めてくれるといいんだが
そう思った俺だったが、彼女は俺の言葉を聞くと・・・・ニコッと笑って
『わかりました!! じゃあ私男の子になります!』
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