真奈の素敵な学園生活(もとい黄緑さんの暴走編)

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「あの・・・私何か悪いことしました? 男の子らしくなかったですか?」 「・・・・・・」 「あ、ご、ごめんなさい真一兄ちゃん・・・」 やっぱり意図的だったのか。 俺の涙にあせったのか普段の口調らしきものに戻っている。 俺は俯き悲しげな顔をする笹倉の頭に手を置く。 お手・・・ではない。 「あっ・・・・・」 女の頭をなでるなんてそうそう機会がないな・・・。 言えば割とどいつもこいつもやらせてくれそうな気はするけどな。 俺は笹倉の頭を優しくなでる。 贖罪にもならないだろうし、努力の対価にもならないだろうが必死さがほんの少しばかりかわいく思えたのだ。 「ごめんな笹倉・・・もう男のふりなんていいから・・・」 「え・・・ それじゃあ吾輩とは友達になれないの・・・?」 「昔のことは悪かったと思っている・・・俺は普段のお前と友達になりたいんだ 吾輩系少女じゃなくてな」 そもそも男の子のふりするからって一人称吾輩ってどう言うことだよ。 ・・・今更だけどさ。 「し、しんいちおにいちゃん・・・うぅ・・・」 「・・・ごめんな今まで頑張ってくれて 怒ってくれていいぞ」 俺の言葉に涙を流す笹倉。 それは怒りの涙なのか・・・分からない。 「うぅぅ・・・・」 「おう!?」 涙を見せないつもりなのか俺に抱き付いてくる笹倉。 ・・・エッチい気持ちがないのはわかるじゃろう? そんな下心なんてこんないい子に湧いてたまるか!! 「ふぅ・・・ 泣いたらスッキリしました!」 「お、おう」 あのまま十五分くらい抱き付き泣きつかれてしまい、俺は内心『誰か家の日と帰ってきたらどうしよう』と焦っていたのは秘密。 笹倉は言葉通りすっきりした表情で涙交じりの笑顔を見せる。 「お兄ちゃん・・・私お兄ちゃんとお友達になれてよかったです」 「お、お兄ちゃんだと・・・!?」 真奈はともかく雷香君や舞灯もろもろ俺を兄と呼ぶ人はいた。 ・・・だがお兄ちゃんはいなかったな。 そんな呼ばれ方しているのを真奈や絢に見つかったらなんて言われるか・・・。 「え、駄目ですか? じゃあ・・・真一君でどうですか?」 「いや、いやと言うわけでは・・・てかこの話やめないか? 呼び方なんて別にどうでもいい」 「どうでもよくないんで私のこと名前で呼んでください」 何このラブコメ
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