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そして見に行こってうるさい光啓に連れられて見に行く事になった。
「噂によると英文学科らしいよ」
『へー、よく知ってんな』
「って事は俺らと同じ英米文学専攻かも」
『いや、まだ入学したばっかだろ?』
「期待しちゃうよな~♪」
まだまだ先の話しに、まだ顔も見てない千晃って奴の事でやけに盛り上がってる光啓についていけない俺。
「あっ!あの人だかりの中じゃね?」
そう指差す場所には光啓の言う通り
男の人集りがあった。
その光景を見て心の中で本当は大したことねぇんだろって思ってた気持ちが覆された気がした。
「見えねぇな…どんだけ美人なんだよ」
『…見に行くか』
「おっ、乗り気じゃん(笑)」
いつの間にか" 見たい "本気でそう思ってる
自分に驚きながらその人集りに近いて行った
『……っ』
「…天使が…いた」
人集りからちらっと見えたその女
集まっていた男に笑顔で応えるその女を見て
光啓が小さく天使と呟いた。
そんな光啓を馬鹿に出来ないくらい
俺はその千晃って女に一瞬で惹かれていた。
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