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あの日、あの後俺と光啓の取り巻きまで集まって来て俺らまで騒がれていた時にたまたま千晃と目が合った。
そしてどんな流れか、取り巻きが去った後、連絡先を交換する事になって千晃との距離がその取り巻きのおかげで少し縮まった。
近くで見ると、
思ったより凄く小さくて華奢な身体
肩くらいの長さで綺麗な茶色の髪
光啓の言葉を借りると、天使みたいな容姿
それにプラス声まで可愛くて
性格も気取ってない。
誰が見ても完璧な女の子。
誰もが羨ましがる程の魅力があった。
「なぁ隆弘、辞めとけって」
『直也くんまたその話し?』
「お前が思ってるような女じゃねーよ」
三ヶ月経った今、千晃の色んな噂が流れて
男からの人気は相変わらずだけど、俺らといる事が増えて女子の中で千晃は浮いている。
それと二週間前、直也くんが千晃に告白をして振られてから直也くんは千晃の事になると俺にそんな事を言うようになった。
理由は…分からない。
「隆弘ー!直也と居たの?探したんだよっ」
『千晃っ!ごめん!昼食いに行くか』
「うんっ!今日のおすすめ何かな?」
俺を見つけると少し怒ったようにほっぺを膨らませながら俺のそばに来る千晃。
そしてご飯の話しをすると機嫌を直して
笑顔で俺の隣を歩く千晃。
ほら、やっぱり千晃は可愛い。
誰にでもこんな感じの千晃だけど
そんな千晃でも俺は好き。
呆れた顔してこっちを見てる直也くんと分かれて光啓が待ってる食堂に向かった。
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