第1章

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ある朝。アイツが起きてきた。寝起きの顔、ひっどい寝癖。 「ン、おはよー。」 と声をかけてみたが、アイツは、 「んぁ!?お前誰や!?」 まだ夢遊病らしい。 昨日は九時頃に寝てた癖に、今は八時半。 アイツの熟睡能力にゃー参るわ。 ウチには母親がいない。 いや、いるけど、別居してるって感じだな。 そんなわけで、我が家には俺、親父、やすしの三人。 お袋は、キレたら怖いんだけど、親父はひ弱やからなぁ… そんなんだから、やすしはこんなんになる。 今、アイツは、台所で食パンを三枚くらいいっぺんにがっついている。
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