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「あんまり、調子こいてると、即死だぜ? ルーキーくん」
野卑た笑みを浮かべ、手形を投げるように返してきた。
「ふん、どうも」
どうやら、退屈することはないらしい。
門を潜ると、そこは高い高い壁に覆われたゆりかごだった。
もっとも、そこで揺られているのは屈強で命知らずの戦士しかいないのだが……
とにかくものすごい賑わいを見せていた。
通り中に怒号が飛び交い、道の端々で鍛冶屋が軒先で作業している。
思わず、熱気に圧倒されそうになった。
「おら、つったてんじゃねぇよ」
次々とやってくる戦士然とした者達、それぞれタイプはバラバラだが、自身からあふれ出る気迫を隠そうとしている人間はいなかった。
どの人物も生半可な実力ではなかった。
その人の流れをすり抜けるように移動していく。
もらった地図と照らし合わせながら歩いて行くと、ひときわ大きな建物が目に入ってきた。
「……あそこが職安か」
この街の行政が定めているギルドは四つある。
その中の一つ、主に探査系の仕事を請け負っているギルド"風の調べ"の建物だった。
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