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「居眠りは大概にしとけよ? チェリス」
「もぉ! なんなのよ一体!」
「客だ。ばかやろう」
「え?」
そういい、やっとチェリスと呼ばれた娘は正面を向いた。
「あらあら、いらっしゃいませ~。え~と新顔の人ですね?」
すぐさま営業スマイルとなる。
もはや、こなれすぎていて機械的な動作にも見えなくもない……
「推薦状はお持ちですか~??」
声音も、さっきよりも二オクターブほど高い……
黙って提示すると、それを一瞬だけ見てすぐに横においてしまった。
あれでちゃんと確認しているのかどうか、疑問も浮かぶが、とりあえず登録さえしてくれれば問題ない。
「はい、でしたら、ここに署名をお願いしますねぇ。ギルドカードを発行しますのでぇ~」
「おい、おい……チェリス」
「なんですぅ~? マスター・エイジさまぁ~」
「白い目で見られてっぞ。もう、バレバレなんだから、それやめろ……」
エイジと呼ばれた、男は頭が痛そうに抑えていた……
「はっ! なにさ、私だってまだまだ若いってんだよ」
まさに百八十度……態度が逆転した。
怖いくらいの変わりっぷりだった。
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