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「へいへい、分かってるよ。えぇと、確かアイツが次のパートナーを探してたな?」
「ん~? んん、あ~はいはい。あの子ね。そうね。さっきもどってきてたよ?」
チェリスはカウンターの奥に張られているボードを眺めた。
「なら、それでいいじゃねぇか」
「あいつなら、奥の部屋にいるよ」
「いいね、話が早いってのはいいことだ」
完全にタタラのこと抜きにして進めている。
とはいうものの、この最初の仕事……ギルド登録となる試験に関して彼は一切の発言権などない。
「まぁ、タタラ。ついてきな!」
彼はそう言うと、腰に付けていた瓶を取り出し、一気に煽った。
次の瞬間、むっとする酒気が舞った。
そんな彼を見て、一瞬チェリスを見るが、彼女は興味なさげに手をヒラヒラと振っていた。
「やれやれ……とんだところにきたもんだ」
彼のため息は誰も応える事なく、無へと帰って行った。
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