プロローグ

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 荒れ狂う烈火がこの体を焼いていった。  激情にその身を焦がされていく……   それでも歩みは止めない。   止めること、すなわち敗北。  負けることが怖いのではない。  その場で止まり、永遠に動けなくなることが怖い。  死が怖いか?  ……今更?  そんな、感情はこの炎の前に蒸発してしまったよ。              ・ 
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