五章 それは爆裂する

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 冷めた視線でカムジャを見ながら、無造作にリボルバーを撃った。  しかし…… 「ハッ……はははっははははっはあははははは! いいねぇ。お前は磨けば、ますますいい戦士になりそうだ。どうだ? 俺達と一緒に来ないか?」  一撃を軽々と手甲で受け流し、カムジャは笑った。  地下の坑道で、あれだけの活躍を見せたブルーのリボルバーを一撃をだ……  おそらく、普通に撃つだけならば、リボルバーよりも威力があったイズミードのレバーアクションライフルでもいとも簡単に防がれるだけだろう。  弾が見えているのかまではわからないが、銃はこいつには通用しない。  タタラは無言でリボルバーを仕舞った。
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