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「へぇ、思い切りもいいな」
感心したように彼はいい、ますます満面の笑みとなっていく。
「大概の馬鹿野郎はほころびがどこかに出るに違いないと、無駄弾を使って死んでいく。逆に懐に入り込んでって思う奴のほうが少ないんだがな」
「さぁ? そんな他の奴なんか知りませんね」
細身の剣を右手で持ち、ゆっくりと構える。
「ふん? 構えがそれと合わないな。どこか動作がぎこちない……」
値踏みするかのようにタタラを見る。
「まぁいい。切ってしまえば……肉塊になりゃ、誰だって同じ事だ」
そう言いながら、カムジャは剣を抜いた。
それも2本。
両手に片手半剣を持ち、ゆっくりと腰を落とした。
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