五章 それは爆裂する

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 この声は結局なんなのだろうか?  どうでもいいと言えば、どうでもいい……  そう、目の前の方が重要だ。  敵わないだろうが、それでも一矢報いることが出来れば上々。  本当は、このドラクラルで腕を磨き、ドートレスを討ち取ろうと考えていたが、奴らを目の前にして退く理由もない。  ……  …………  ………………  おかしい。  当初の目的はなんだっただろうか? 「決死の覚悟ってやつか? いいねぇ、感じが出てきているじゃねぇか」  楽しそうにカムジャは笑った。  本当に戦うことが好きなのだろう。  純粋に戦いを楽しめるフリークスといったところか……
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