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逆につけいる隙は……ないということか。
武器も武器だ。
扱ったことがほとんどない剣を持ち対峙している。
本来の技は封印され、動きにも制限が起きている。
もっとも、ドラクラルで作られたような、特別な武器で武装されている相手に対して、あのようなちゃちなモノが通用するとも思えなかった。
「……」
"冷静になれ……"
……煩い
声をうっとうしく思っていた時だった。
空いている左腕が不意に掴まれた。
「ッ!?」
振り返ってみると、下を向いているアイシャがいた。
「僕は……僕は……今の僕がなんなのか、僕にもわからない」
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