五章 それは爆裂する

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 そして、自然と彼の横へとやってきたアイシャと視線が合った。 「だから、タタラ。ここで見ててよ」  ニヤッと笑いながら、彼女は言った。  最初は譲る気など毛頭なかったのだが……それをみて気が変わってきた。  そこまで野暮でもない。  タタラは無言で剣を下ろした。  それを見留めてから再び彼女は彼の顔を見た。  そして、彼の肩に手を置いた。 「?」  意図が分からず、彼女の手を見た瞬間だった。  置いているだけの手が、急に肩を掴んでいた。 「っ!?」  あっと思ったときには引っ張られ、体制が傾いでいた。  そして……  柔らかな感触があった。 「お、おまえ!」
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