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「へへっ……」
いたずらっ子のような無邪気な笑顔を浮かべ、彼女は離れた。
「さ、いっくぞぉ!」
左肩をグルグルと回し、一歩、一歩、カムジャの前へと出た。
「結局、お前か。待ちくたびれたぞ」
あくびを噛みしめるような仕草をしながら、彼は大きく息を吸い込んだ。
「別に二人同時でも構わないんだがね」
「余裕だね」
「それそうだ。いや、余裕ってことじゃないんだ。気を悪くするなよ? 戦いってのは純粋に楽しまなきゃいけないもんだ。だから、ちゃんと殺り合ってくれる相手に、力を出させずにやるってのは面倒なんだよ」
剣と剣を刃同士でなぞるように打ち合わせるようにする。
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