34人が本棚に入れています
本棚に追加
シャアァアアァンッ!
シャアァアアァンッ!!
と甲高い音が鳴り響いていった。
「さぁ、はじめようぜ。別れの挨拶も、後悔の時間も、生きる時間ももう十分に済ませたろう?」
「あぁ、済ませたさ! だから、これからは僕の時間だ!」
アイシャは駆け出すと同時に右手首を少し内側に曲げた。
すると、曲がった箇所からスッと刃が出てきていた。
「なるほど! ダーシュの足を斬ったのはそれか!」
彼女は右腕を……その刃を振るう。
しかし、正面から振られるそれはいとも簡単に防がれる。
逆にカムジャの空いている右の剣が胴を薙ぐように振られていた。
「こなくそっ!」
最初のコメントを投稿しよう!