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なぜなら、受けた彼女の左手がぱっくりと割れていた。
血は出ていないが、それが分かるだけで少しショックだった。
「なるほど、両手とも義手なのか。しかし、それほど精巧なものを作れるとは……」
銃撃が途切れ、愉快そうにカムジャは笑う。
「そうか、そうか! 読めてきたぞ。奴がここにいたのか。あのサイコ野郎が! ブルーめ、何処へ隠れたのかと思っていたがこんな所にいたとは……」
これは儲けものだと、彼は薄く笑った。
「父さん、母さん、それにティアレスに続いて、ブルーやタタラまで、お前等にやらせない!」
彼女は一瞬片膝を突くようにした。
すると、その突き出された左膝から光弾が吐き出された。
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