五章 それは爆裂する

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 カムジャはそれをオーバーなリアクションで避けると、光弾は後ろの建物にぶち当たる。  次の瞬間、建物は紅蓮の炎を上げて爆発を起こした。 「はっ! おもちゃ箱みたいな体だ! さっきの爆発はそれか!」  楽しそうにカムジャは笑い、一気に距離を詰めてくる。  放っておけばなにが出てくるか分かったものではない。  逆にアイシャはとっておきのランチャーを打ち尽くし、舌打ちをしながら走り出した。  弾はポーチにもう一発入っているが、とてもじゃないが左ふくらはぎから空薬莢を摘出して、装填するなんてことは出来ないだろう。  両の剣が上段から振り下ろされる。
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