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「だめだよ! 言ったでしょ。これは僕の戦いだ!」
口元から流れる鮮血を拭いながら、アイシャは立ち上がった。
そんな彼女を見て、ますますカムジャは顔を紅潮させていく。
「こんの、なめるなぁ!」
アイシャは右手の中指を突き出した。
今までの経験から、カムジャはさっと回避行動を取る。素早いサイドステップと同時に距離を取ろうとすると、立った今までいた場所に電撃がほとばしっていった。
「なんでもござれか。面白い。全くもって面白い」
「ちぃ!」
今度は小指……そこから紅蓮の炎が放たれる。
火炎放射のような火柱が横になぎ払われる。
すると、カムジャはその場に止まり地面を蹴った。
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