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地面にたたき付けられるように彼女はバウンドし、ゴロゴロと転がっていく。
まだまだカムジャは余裕たっぷりに構えている。
戦闘が始まって、向こうにダメージらしいダメージなどありはしない。
一方的にアイシャが傷つけられていくだけだった。
左腕の裂傷ははげしい。さすがに義手ということで、血が流れているわけではないが、オイルようなものと、中によくわからない断面が時より見えていた。そしてなにより、もうその腕が動いているようには見えない。
「この程度なのか? 俺を傷つけられないようなら、お頭には……」
「黙れ!」
「お前を殺すのは容易いが……死ぬ前にブルー・マウントウォールの居場所を吐いてもらおうか」
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