五章 それは爆裂する

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「言うと思う?」 「思わないな。だからこそ、楽しみってのはあるもんさ。なぁ?」  視線を歯がみしながら見ているタタラへと移す。  地面に突き立てていた細身の剣を抜き、彼は一歩前に出た。  敵うとは思っていない。  だが、そろそろ我慢の限界だった。  それにさっきから、頭の中にあの声がひっきりなしに響いていた。  そんなとき、アイシャの視線がこっちに向いているのに気付いた。  傷だらけ、泥だらけの体……地面に這いつくばっていても、彼女の瞳から炎は消えていない。  アイシャ……  もう一歩踏み出そうとしていた足が止まった。 「んん? やらねぇのかい? どうした。びびったのかよ」
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