五章 それは爆裂する

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 しかし、手応えがない…… 「……なに?」  確かに目の前で女を斬っている。  それが見えている……なのに、切っ先が通過した? 「こっちだよ」  横から声が聞こえた。  振り返るよりも速く、腕に重い重い衝撃があった。 「ぬぐっ!?」  反射的に振り返れば……紅く輝く左目をした女がいた。  左目?  いや、確かこいつは左目部分に眼帯をしていたはず……  爛々と紅い光を左目部分から発せられている。  いや、彼女から発せられる魔力の中心は、まさにそこだった。 「はぁ……はぁ……ぶはっ……」  肩が上下してる。  そしてなによりも、鮮血が口からこぼれ落ちている。
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