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明らかな瀕死だ。
だが……
この異様な雰囲気はなんだ!?
「ステーク……」
右腕を振りあげ、ふわりと近づいてくる。
迎撃しようと右腕を上げようとした。
しかし、反応がない。
「……おいおい」
そこでやっと気付いた。
一撃を受けた右腕があらぬ方向に曲がっていた。
「ド畜生が!」
右の剣を捨て、バックステップを踏む。いや、サイドステップにした。
普通のパンチなら下がればいいだけなのだが、なにか嫌な予感がしたのだ。
そして、それは現実に目の前で起こった。
「インパクトッ!」
空振りのパンチは、彼の脇を通過した。
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