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「理彩ちゃん、そういえばきょう女子は部活ある?」
「あ、なんか先生達会議になったから、きょうはお休みってさっき連絡きてた気がする」
『理彩ちゃん』
彼のこの呼び方も、心乃に対する愛情の表れだったりする。
5月くらいに、もうお互い悪態をつきあうような仲になっていたので「新美さんって長いでしょ。呼び捨てでいいよ」と私が言ったのが始まり。
すると彼は少し考えた後、「理沙ちゃん」と言ったのだ。
『理彩ちゃん...?なんかかゆい...』
『でも新美ってのもなんか距離あるし、いいじゃん、ちゃん付け。かわいくない?』
『私、理彩って言われても気にしないよ?』
『あー...お前が気にするとかじゃかくて、俺がさ』
『うん?』
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